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いぐさの産地を訪ねて…その1

畳表のいぐさは、苗作りから約2年の歳月をかけて、育て上げられています。刈取り時期、農家のみなさんは朝早くからお仕事をされています。また、写真にはありませんが、長くて実入りの良いいぐさを作るため、いぐさ田の土作りや水の管理にも苦労されています。
良いものはそれなりの理由があります。本当に良いものは、手間ひまをかけて作っています。最近、安売りの広告を見る機会が増えましたが、値段だけではなく、実際に畳屋さんで現物を見て、納得した商品を選択されることを、強く望みます。

 
いぐさ田をバックに

こんにちは、私が落合商店3代目の落合伸彦です。
平成16年6月、いぐさの産地・九州は熊本県八代市へ「いぐさ田」と「畳表を織る様子」を見てきました。

今回、いぐさ産地の熊本県八代市へ行ってきました。 簡単ですが、いぐさの刈取りから畳表の織り上げの紹介をしたいと思います。

まず私の後ろですが、いぐさ田です。一面いぐさです。
いぐさの刈取り風景-1

いぐさの刈取りは、早朝(日の出頃)から始まります。早朝に刈り取ると草の発色が良いそうです。

刈り取る直前に、倒れ防止用のネットを外すため、いぐさは写真のように倒れてしまいます。
(写真右側の方は、倒れ防止ネットがjまだつけてあるので、いぐさが立っているのがわかりますか?長く育てるのに、苦労しているのが伺えます。)

(この写真の撮影は、朝5時半頃です)
いぐさの刈取り風景-2

刈り取ったいぐさは写真のように束にして、左側のコンテナへきれいにならべていきます。
いぐさの長さ・・・・長いですよね。
(私も一緒に記念写真!)

このあと、いぐさはすぐ「泥染め」されます。
いぐさの泥染め

刈り取られたいぐさは、泥染めをします。
写真は、コンテナごと専用に調合された泥水の中に浸されている様子です。

泥染めが終わると、いぐさは乾燥室へ移動します。(乾燥には何時間もかかります。)
いぐさの選別

乾燥が終わったいぐさは、選別されます。
機械上段のいぐさは短く、先端が茶色、下段は長く先端まで青いのがわかりますか?

(今は刈取りのシーズンですが、特別に機械を動かしてもらいました。)
いよいよ畳表に

選別されたいぐさ毎に、織機で畳表として織り上げられます。
畳表は、いぐさの質・長さ・使用量、織り上げる糸の違い、そして織りの良し悪しで違いが出来ます。
この違いの他、いぐさの品種差や織り方の違いなども加わり、様々な等級や仕様の畳表が出来上がります。

畳表は、畳屋さんで見せてもらってね!色々な種類・等級があります。

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